Linuxカーネルにおける脆弱性(CVE-2026-43499)への対応について
Linuxカーネルにおける脆弱性「CVE-2026-43499(GhostLock)」への対応についてお知らせいたします。
本脆弱性に関して、弊社が運用を担当するサーバおよびトクログ運用環境について影響調査を実施し、対象となるシステムへの対策(パッチ適用または回避策の適用)はすべて完了しております。また、現時点において本脆弱性を悪用した影響は確認されておりません。本件については継続的に関連情報の収集および必要に応じた対応を行ってまいります。
ご参考までに、本脆弱性の概要および対策のポイントを以下に解説いたします。
参考情報
CVSS
CVSS 3.1:7.8(High)
概要
CVE-2026-43499は、Linuxカーネルのロック処理に関するUse-After-Freeの脆弱性です。
処理の順番待ちを取り消す際に、処理対象となるタスクを誤って扱うことで、すでに解放されたメモリが使用される可能性があります。悪用された場合、ローカル権限を持つ攻撃者による権限昇格、不正なコードの実行、システムの異常終了につながるおそれがあります。
チェックポイント
- 利用中のディストリビューションおよびパッケージ提供元から修正版カーネルが提供されていないか確認し、提供されている場合は適用する。
- カーネル更新後はシステムを再起動し、
uname -r等で稼働中のカーネルが修正版であることを確認する。 - 実行時の設定変更やカーネルモジュールの無効化だけでは完全な回避ができないため、修正版カーネルへの更新を優先する。
- 共有サーバ、踏み台サーバ、開発環境、CI/CD環境、コンテナ実行環境など、ローカルユーザーやアプリケーションの実行権限を持つ利用者が存在する環境について影響の有無を確認する。
- 参考情報を確認し、リアルタイムスケジューリングやPriority Inheritance futexなど、影響を受ける機能の利用状況を確認する。
参考サイト
- Red Hat | CVE-2026-43499
- Red Hat | RHSB-2026-010 Locking Subsystem Privilege Escalation - Linux Kernel
- NVD | CVE-2026-43499
- CVE Program | CVE-2026-43499
最新の情報は参考サイトをご確認ください。
更新履歴
2026/08/04 初版公開
