Linuxカーネルにおける脆弱性(CVE-2026-46242)への対応について
Linuxカーネルにおける脆弱性「CVE-2026-46242(Bad Epoll)」への対応についてお知らせいたします。
本脆弱性に関して、弊社が運用を担当するサーバおよびトクログ運用環境について影響調査を実施し、対象となるシステムへの対策(パッチ適用または回避策の適用)はすべて完了しております。また、現時点において本脆弱性を悪用した影響は確認されておりません。本件については継続的に関連情報の収集および必要に応じた対応を行ってまいります。
ご参考までに、本脆弱性の概要および対策のポイントを以下に解説いたします。
参考情報
CVSS
CVSS 3.1:7.8(High)
概要
CVE-2026-46242(通称: Bad Epoll)は、Linuxカーネルのイベント監視機能である「epoll」の処理に起因する脆弱性です。
マルチスレッド環境での競合によって、解放済みの管理情報を別の処理が引き続き使用してしまう状態(Use-After-Free)が発生し、カーネルメモリが破壊されるおそれがあります。
ローカル権限を持つ攻撃者に悪用されると、システムのクラッシュや権限の昇格、任意のコード実行を招く可能性があります。共有サーバやコンテナなど、複数ユーザーがローカル実行権限を持つ環境においては特に警戒が必要です。
チェックポイント
- 利用中のディストリビューションおよびパッケージ提供元から修正版カーネルが提供されていないか確認し、提供されている場合は適用する。
- カーネル更新後はシステムを再起動し、
uname -r等で稼働中のカーネルが修正版であることを確認する。 - 修正内容が既存バージョンへバックポートされる場合があるため、上流のカーネルバージョンだけで判断せず、利用中のパッケージの修正状況を確認する。
- 共有サーバ、踏み台サーバ、開発環境、CI/CD環境、コンテナ実行環境など、ローカルユーザーやアプリケーションの実行権限を持つ利用者が存在する環境について影響の有無を確認する。
- 修正版カーネルが提供されていない環境では、パッケージ提供元の更新状況を継続的に確認するとともに、ローカルアカウントやアプリケーションの実行権限が必要最小限になっているか確認する。
参考サイト
最新の情報は参考サイトをご確認ください。
更新履歴
2026/08/04 初版公開
